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2010/03/28 (Sun) 知りもしない癖に

名前:あいこ 日付:5月6日(火) 13時40分
「この空を見ると、そう云う考えになる。――君、女に惚れた事があるか」
三四郎は即答が出来なかった。
「女は恐ろしいものだよ」と与次郎が云った。
「恐ろしいものだ、僕も知っている」と三四郎も云った。すると与次郎が大きな声で笑い出した。静かな夜の中で大変高く聞こえる。
「知りもしない癖に。知りもしない癖に」
三四郎は憮然としていた。
「明日も好い天気だ。運動会は仕合せだ。奇麗な女が沢山来る是非見にくるがいい」

名前:あいこ 日付:5月6日(火) 13時50分
「そう云う事もあるからなあ」と与次郎が云った。三四郎には只可笑しいだけである。その外には何等の意味もない。高い月を仰いで大きな声を出して笑った。金を返されないでも愉快である。与次郎は、
「笑っちゃ不可ん」と注意した。三四郎は猶可笑しくなった。
「笑わないで、よく考えてみろ。己が金を返さなければこそ、君が美禰子さんから金を借りる事が出来たんだろう」
三四郎は笑うのを已めた。
「それで?」
「それだけで沢山じゃないか。――君、あの女を愛しているんだろう」与次郎は善く知っている。三四郎はふんと云って、又高い月を見た。月の側に白い雲が出た。

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